ブックレビュー「日本軍兵士」

2018年9月13日

タイトル:日本軍兵士 -アジア・太平洋戦争の現実
著者  :吉田 裕

「大日本帝国軍は強かった」なんていう風潮があるので、ホントの兵士たちはどんな戦いをしていたのか気になって読んでみました。

日清戦争・日中戦争と勝ち進んだ大日本帝国軍はそもそも短期決戦しか想定されていない軍隊だったのがよく解ります。前線で物資が足りず、現地調達という略奪が多発していかに訓練された兵士だったとしても、本来の戦闘以外に力を削がれては力を発揮できないですよね。

ちょっとビックリしたのは、歯科医が殆ど帯同していなくて、兵士の口腔衛生が保てなかったことも辛い、欧米では口腔衛生の重要性が理解されていたようですが、それとは大違いですね。虫歯に対しては正露丸詰めるとか、現地の歯医者に治療してもらうなどしていたようです。自身の病気と戦い、連合軍とも戦う。
食料が乏しく、栄養失調になりながら、マラリアと戦う。
これで、戦争に勝てるわけ無いですよね。

という訳で自分の中では、ミッドウェーで帝国海軍が圧勝しようが、沖縄を防衛しようが兵士の健康を守れないなら最終的に勝てるわけがない、と新たに思うのでした。


日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)

Posted by パパドン